「日本舞踊」と聞くと、現代ではまず、高尚なもの、敷居の高いものと思われてしまうかもしれません。ですが、私が幼かった昭和の時代には、ご近所のお師匠さんのところで、多くの子供たちや若いお姉さんたちが踊りを習っていました。お嫁入り前の茶道や華道、子供たちが習字やそろばんを習うといった教養や習い事の一つとして一般人に広く浸透していたのです。
和服が着てみたい。しなやかな心と体を手に入れたい。日本人として日本舞踊とは何かを知っておきたい。きっかけは何でも構いません。日本舞踊に少しでも興味をお持ちでしたら、まずは一歩を踏み出してみてください。素晴らしい世界が待っていますよ。
正派若柳流 師範若柳 多香路(わかやぎ たかみち)